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義理と人情

得意先の担当者が怒って電話をしてきた。
うちの会社が卸している商品と同じものがライバル会社にも卸されていて、しかもそのライバル会社の目玉商品として売り出されていると。

得意先の担当者が怒っていたのは、ライバル会社に同じ商品を卸したことに対してではなかった。
今まで長い付き合いがあったのに、何故一言、その旨を伝えておいてくれなかったのか、ということ。
つまり「誠意」の問題。
得意先にとっては「裏切り」と受け取れたのかもしれない。

ライバル会社に卸していたのは、うちの会社ではない。
ライバル会社に商品がいってしまったルートとしては、
うちの会社が仕入れをしていた会社(仮にA社とします)→うちの会社とは関係ない某会社→ライバル会社。

A社の言い分は、スポットで少数卸した商品(実際は”少数”ではなかった)がどこに流れていくかまでは把握しきれない、というもの。
そして得意先が怒っている件については、
「そこまで報告する義理があるのか。うちの商品を責任をもって全部引き取ってくれるというのなら話は別だけど」
という。
得意先の担当者が暗にほのめかしている「長年のつきあい」の恩なんて、それほど感じていない様子。
そんなに文句をいうのなら、やめてもいいですよ、っていう雰囲気。

「今までそちらの商品を長年結構な数量扱ってきたんだから、それなりの誠意をみせろ」
っていうのは、恩着せがましい言い分にとれるかもしれないけれど、でもやっぱり恩っていうのはそれなりに感じなくてはいけないのでは、と思う。
もしかしたらそれは甘い考え方なのかもしれないけれど、
今までお世話になっていたのに感謝の気持ちも見せず切り捨てるような態度を見せたり、条件のいい方(かどうかはわからないけど)にいってしまうっていうのはどうかなって。
得意先の担当がつい感情的になってしまう気持ちも、人情として考えればわからなくはない。
厳しいビジネスの世界、義理だの人情だのいっていたらつぶされるのかもしれないってわかっていますが。

「目には目を、歯には歯を」
っていう言葉はあまり好きではないけれど、仕事の世界ではそういう気持ちでいてちょうどいいのかなって思った。
誠意を見せてくれる人には誠意を。
簡単に手のひらをかえすような人にはそれなりの対応を。
イチイチその対応に腹をたてるのではなく、それくらいのクールな気持ちでいないとやっていけないとあらためて思った。

まあ、仕事のことではなくても、やってあげたことに対して相手から必ずしも感謝されるわけではないし、
また感謝の気持ちを求めるのも卑しいような気がしますが。

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