ポップコーン
世間のニュースを見ていると、
「出る杭は打たれる」
とか
「因果応報」
とか
「一円を笑うものは一円に泣く」
とか
「昨日の友は今日の敵」
とかいうような言葉たちが頭に浮かび、
本当にその通りだ……、と思ってしまう。
持ち上げられたと思ったら、一気に落とされて叩かれる様子をみていると、ただただ怖くなり、
「とんでもなく大きな富もしあわせもいらない。それなりに日々、穏やかな気持ちで過ごせれば」
と思う。
例えばアメリカンポップコーン(アルミのフライパンにはじけてないコーンが入っていて、自分で火にかけてコーンをはじけさせて作る)を買ってきて、作ってみたら案外おいしく出来たので味をしめて、また買ってきて作ったら、全部こがしてしまい、一口も食べられず捨てることになり、部屋の中はこげくささでいっぱいになり、換気をしたら寒くて、それでも懲りずにまた買ってきて作ったら、全部はこがさなかったものの最初の時ほどうまくは出来ず、はじけてくれなかったコーンもたくさんあり、そのくせこげたコーンもあり、部屋の中は再びこげくさくなり……、
あーあ、また最初の時のようにうまく作りたいな、とがっくりしながら、
うまく出来て、アルミ箔を破ると、ふわっと湯気とおいしそうなポップコーンの匂いが顔をめがけて飛び出してくる、あのいい気持ちを思い出して、少ししあわせな気分になる。
ささいなことを嬉しいと感じる、そして時には心から笑う、そんな穏やかな時が過ごせればそれで充分。
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Comments
祐省です。
同感ですね。小さなことでも、嬉しいと感じることが出来て、ごくごく普通の生活を幸せだと感じる、それで十分です。贅沢三昧な食事を毎日食べるより、年に数回でもちょっとだけ贅沢をした時の喜びの方が大きいですよね。
Posted by: 祐省 | January 21, 2006 04:39 PM
こんばんは。
わかってくださる方がいて嬉しいです。
勝ち組とか負け組みとかいう言葉がありますが、そんなことはどうでもよくて、日々穏やかな時間を過ごせる……、そういうことがとてもありがたく感じます。
そしてたまに(自分のなりの)贅沢をして、しあわせを感じるのがいいです。贅沢だって慣れてしまえば、当たり前のことになってしまい、喜びを感じなくなってしまいますものね。
Posted by: るか。 | January 21, 2006 09:48 PM