パクリ
某画家の方の盗作疑惑で世間はにぎわっている。
真相のほどはわからないので、無責任な非難はしませんが、あれだけの数の作品が酷似しているというのはタダゴトではないですね。
こういうことについて考えていたら、以前、某知り合いに言われた言葉を思い出した。
私が自費出版をするにあたって、本を出したことがある(自費出版じゃなくて普通に出版社から出した企画出版)その知り合いに意見を聞こうと訪ねていったときのこと。
某知り合いは言った。
「とにかく、パクればいいのよ」
「本屋さんに行って、売れてる本を何冊か買って来て、それらのいいところを寄せ集めて、自分なりのエッセンスをちょっと入れ込んで、一冊の本にしちゃえばいいの」
はあ?
って思った。
パクればいい、だってえ??
……えーと、わかりません。パクって本を出すことに、何の意味が?
そもそもパクった時点で、その作品は流行の後追いみたいになりませんか?
意見に同意しない私に、某知り合いはイラついたようだった。
「成功するためには、汚いこともしなくちゃダメなの。成功者の裏は、みんな汚いもんなんだから!」
はあ?
わからないんですけど。
汚いことをしてまで、成功することの意味は??
あくまでも素直に頷かない私に、某知り合いは気分を害したようだった。
だけども、私は言いたい。
自分の心をだまして、他人の心をだまして、世間体だけ、形だけの成功なんてしたくない!
って。
私は青臭い人間なのかもしれません。
こんなことでは、いわゆる「成功」することはできないのかもしれません。
でも、私が望んでいるのはそんな「成功」じゃないもん。
最低限のプライドを捨ててはダメだと思うんですが。
ええ、そうです、私は青臭い人間なんですってば。
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