W杯vsブラジル
ブラジル戦の放送がAM3:30から始まるので、それまでに少しでも眠らなくては、と思っていたのに、気付いたらAM3:00をまわっていた。
結局うとうとしているうちに、日本vsブラジルが始まってしまった。
結果はご存知の通り。
ほとんど睡眠をとらないまま会社に行き、結構忙しかったせいか頭痛がしてきたので頭痛薬を飲んだ。
仕事の後、お付き合いでちょっとだけ(グラス1杯も飲んでない)ビールを飲んだ。
帰宅後、寝不足+頭痛薬+ビール、のトリプルパンチで異常な眠気に襲われ、ちょっとだけ眠ろうとベッドに転がっていたらそのまま気を失い(正確に言うと、眠っただけ)、目が覚めたらAM4:00過ぎだった。
電気もテレビもつけっぱなし。
「えっ、なに、これ! 今日、何日!? あれっ、今日会社だっけ!?」
と混乱しながら、だんだん状況を把握し、一旦起きて、早朝風呂に入り、また眠った。
……だらしなさ過ぎる、私……
さて、気を取り直してW杯のこと。
日本のW杯は残念な結果となりました。
今となってみると、勘違いしてたっていうか、
「日本は3連勝する!」
なんて予想していた世間は、おめでたすぎたって思う。
このW杯を通して私が学んだことは、
「なんとかなるだろうと思っていたって、物事はなんとかなるものではない。奇蹟はそうそうカンタンには起こらない」
っていうこと。
監督が悪いとか、特定の選手が悪いとか、いろいろな意見があるようで、私も試合中はそんなことを思っていましたが、冷静になって考えると、私は敢えて誰が悪いかということをいうならば、ジーコに監督を任せた、そしてそれを見守ってきてしまった、サッカー界のひとたち、および日本サッカーサポーターの責任でしょ、って思う。
ジーコは日本のサッカーを指導するのには向かなかったのですよ。
監督としての力があるとかないとかの問題ではなく、今の日本のサッカーには向かなかった、のです。
ジーコの指導方針というのは、何度も言われてきたように、「個人能力を活かす」というもの。
でもですね、それは個人の能力がそれぞれ高い場合に限り、有効なのです。
日本の選手たちは、以前に比べ、大分上手くなってきました。
それでも、やっぱり「個人能力を活かして」試合に勝てるほどの能力を、”まだ”持ってはいないのです。
ブラジルは「個人能力を活かした」戦い方をしています。
一見チームとしてバラバラのように見えても、1本の鋭いミドルシュートが決まることによって、流れを自分たちに持ってくることができる、それくらいの能力をそれぞれが持っているからこそ、あのやり方が成立しているのです。
日本に向いたサッカーは、「個人能力を活かして戦う」サッカーではなく、「チームとして戦う」サッカーなのではないでしょうか。
1人の能力が高い選手がミドルシュートをバンバン打つのではなく、チームとしていかにボールをつないでいき、運び、シュートまでもっていくのか、というサッカー。
それぞれが自由に動き回って個人能力を活かすのではなく、細かい計算に基づいた動きをし、ボールを正確につなぎ、チーム一丸となってゴールを生み出すサッカー。
誰かがパスカットをする。
ところが、パスする先が見つからない、もしくはパスをするが相手にとられてしまう……、
こういう連続は、選手を必要以上に疲れさせてしまうと思います。
闇雲にそれぞれが精一杯動いていたって疲れるだけ。
サッカーはチームプレーです。
チームプレーを活かす戦い方をしていくほうが、今の日本のサッカーには向いていると思います。
決まりごとが多いサッカーよりも、自由にできるサッカーのほうが楽しいと考える人もいるかもしれません。
でも日本に向いているのは「自分がどう戦うか」ではなく、「チームとしてどう戦うか」ということを考えて組み立てていく戦い方なのだと思えます。
「個人能力を活かすサッカー」をするのは、日本人選手の技術がもっと向上してからしても遅くはないのではないでしょうか。
ブラジルはあれでも少し手加減していたのでしょうか。
試合直後は脱力しましたが、時間が経つにつれて、バコンバコンにしてくれて、むしろよかったなっていう、清々しい気持ちになっています。
プライドないのか!って言われそうですが、バコンバコンにしてくれて、ありがとう、みたいな。
言い訳はいらない。
日本はがんばったけど、弱かった。
でも戦い方によっては、もっともっと強くなれる、確信にも近い気持ちで思う。
この惨めさを無駄にしちゃいけないでしょ。
失敗をバネにして、高く高く飛び上がろう!
残るW杯の試合、(日本戦はもうないけど)楽しんでいきましょうー☆
(それにしても、まだ今日だか昨日だかわからない感じで、頭がボ~ッとしてます)
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Comments
同感です。
今までも、ことある毎に「ジーコではダメだ」と言っていたサポがいるのに
協会は全く貸す耳を持たず。
トルシエの時はあれだけ批判をしていたマスコミも
ジーコには批判どころかかえって持ち上げる始末。
予想通りの結果となってしまいましたね。
わたしは「1分け2敗」と予想しましたが
オーストラリアに分け、クロアチアとブラジルに負け、と思ってました。
だって、オーストラリアって全員が欧州組ですよ。
今回、オーストラリア戦の敗戦から
伸二が戦犯のように言われてますが
それって、自分に批判の矛先が向かないようにしただけ、と思ってます。
次期監督はオシムになるのかな?
日本サッカーをよく理解してる人なので
大歓迎です。
Posted by: たくまる | June 24, 2006 10:30 PM
やはりラスト9分で3点も入れられた、オーストラリア戦が最悪だったと思います。
記憶に残ってしまう悪夢の9分間でした。
でも伸二が戦犯なんてこと、ないですよね!
クロアチア戦でとりあえず勝ち点1をとったのはいいとして、あとはブラジルに2点差以上で勝つしかないって……、有り得ない展開!って思いました。
なんでこんなとこまで追い詰められちゃったのって。
冷静に考えてみれば、こうなることはわかっていたはずなのに、っていう結果だったように思います。
オシム監督だったらいいですね。
日本のサッカーがまたおもしろくなりそうです。
Posted by: るか。 | June 25, 2006 12:29 AM