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やっぱり”偶然”なんてないと思ったこと

「偶然なんてことはない、全ては必然」
と、TVでE原さんやM輪さんが話されていたりするけれど、私はそれを聞くずっと前から、「偶然はない」と思っていた。
「この世には見えるものより見えないものの方が絶対に多くて、偶然だと思えるようなことすらも、実は見えない何かの力に導かれているんだ」って。
いえ、えらそうなこと言ってますが、私には霊感などは全くないんですけどね;

最近、あらためて、「偶然なんてない」と思うことがあった。
ある病気に悩んでいる、私にとっては大先輩のお話。
命に別状があるような病気ではないものの、その方は某病院で「治す為には手術しかない」と言われ、手術をすることを決意。
私を含め、周りの人たちは反対した。
「セカンド・オピニオンを考えてみては」
「手術以外に治療法があるはず」
と意見を口にしたが、その方の決意は固く、これはもう反対するよりも応援することにしたほうが本人のためにもいいのではないか、という空気になった。
そして、手術前にその方を「励ます会」なる飲み会を計画。
私は一応、幹事っぽい立場になった。(ほとんどなにもやらない幹事なのですが;)

みんな表面的には、「応援モード」になりながら、どこかで「手術することを考え直した方がいいのではないか」と思っていた。
私もそう思っていたけれど、専門的な知識もないのに、
「やめるべき」
と主張はできない。手術さえしたら完治する病気なら、した方がいいのかもしれないと思ってみたり。

ところが先日、本人から、
「手術はしない方向に考えている」
と報告が!
安心したけど、手術の日程、入院の日まで決まっていたのに、何故??

以下、本人談。
「少し前に、妹が、今まで全然会っていなかった友達に”偶然”会って、話をしたところ、その人は”偶然”私が手術をしようとしている病院にかかったことがあったの。そして彼女もその病院で手術をすることになっていたの。ところが他の病院に行って相談してみたところ、手術を勧められた病院の診断に疑問を持って、そこの病院で手術をするのをやめたんですって。彼女は結局、他の病院で手術を受けたんだけど、手術代も最初の病院よりもずっと安くて済んだらしいの」

手術を控えた、このタイミングでの、この、ありえないような”偶然”。
早速、他の病院に行ってみたそうだ。
病院側としては、他の病院での診断をあからさまに否定することはできないから、オブラートに包んだ言い方だったそうですが、
「うちの病院の場合、その症状で手術はしないですけどね」
などと、暗に「手術に反対」ということをほのめかされ、その上、もしも他の病院で手術を受けるとしたら、入院期間も半分で済み、手術代も半額どころじゃない、(確か)7分の1くらいでできるということが判明した。
それで、
「アホらしい、手術やめた」
という結論に至ったのだそうだ。
とりあえず、自分の症状についてもう少し調べてからでも遅くはない、と。

そして大先輩は言ったのだ。
「これって、すごい偶然だと思わない? 偶然っていうか、なんだか『手術はするな』って、なにかに教えてもらったような気がする」

……これって、偶然じゃないでしょ。
悩むことは多々あれど、日々、思ったようにはいかないけれど、それでも何かしらのアドバイスは、日常のどこかにあるものなのだと思う。
それに気づくか気づかないかは、自分の心がけ次第。

「手術をしないと聞いてホッとした」
と、仲間のそれぞれは口々に言った。
やっぱり、気持ちは皆、同じだったのね。
でも、飲み会はそのまま決行の予定。
明るい飲み会になることでしょうv


※追記※
別に全ての手術を否定するつもりはないです。
今回の件については……、ということで書きました。

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