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映画の話とか、他。

季節はずれの風邪をひき、(いつもにも増して)だるい日々。
どうやらやっと抜けてきたみたいですが。

そんな日々の中、観た映画の話などをつらつらと。

まずは、「バック・ビート」(1994年、監督: イアン・ソフトリー、出演: スティーヴン・ドーフ、 シェリル・リー、他)。
去年公開された映画「ブライアン・ジョーンズ ストーンズから消えた男」よりも、「バック・ビート」の方がよかったという感想を見かけたので、レンタルしてみた。
(”よかった”というのは、”真実に近い”という意味らしい)
これはビートルズの5人目のメンバーと言われるスチュワート・サトクリフのことを描いた事実に基づいた映画。
彼はジョン・レノンの学生時代の親友であり、アート(絵画)の才能に長けていた。
ビートルズが売れる前、グループでベースを弾いていたこともあるが、アストリートとのハンブルクで運命的な出会いがあったこともあり、グループを脱退。その後、21歳という若さで脳性麻痺(脳内出血?)で亡くなってしまう。

彼の存在は少し知っていたものの、それほど詳しくなかった私。
なんとなくビデオを流しながら観て、
「1週間レンタルしてるし、また後でゆっくり観よう」
と思っていたら、あっという間に1週間が経ち、じっくり観ることもなく返すハメに……。
しばらくしたら、再レンタルしようかな……。

ちなみに先日書いたブログに引用した「ジョン・レノン」(レイ・コールマン著、音楽之友社)の中に、こんなことが書かれていた。
スチュワートが亡くなった後のこと。
※引用※
すっかり取り乱した婚約者のアストリート・キルヒャーに向かって、そのときジョンが放った言葉がこうだ。「自分で決めるんだ。あいつを追って死ぬか、それとも君の人生を生き抜くか」
おそらくジョンは、自分が死んだ後に残された人間にも、同じように言っただろう。苦しみを抱え込んだり、過去にばかりとらわれるのを彼は嫌った。振り返らずに、常に前を見つめていてほしいに違いない。


次、いきます。
「ローズマリーの赤ちゃん」(監督:脚本:ロマン・ポランスキー、出演:ミア・ファロー、ジョン・カサベテス、他)。
前にブログで紹介した「1976 ダコタハウスにて」、の”ダコタハウス”が舞台になっている、という情報を得て、レンタルした。
タイトルだけは聞いたことがあって、気持ちが悪い映画だと思っていたけれど、それほどグロテスクな画像もなく、観やすかった。
1968年の作品だということですが、そんなに古さを感じなかったし。
主演のミア・ファローはウッディ・アレン絡みで知っていましたが、不思議な魅力がある女優さんですね。
やつれ方が凄くて、あれは役作りで本当に痩せたのでしょうか、それともメイクでしょうか。


次に、Rolling Stones「グレートビデオヒット」VIDEO REWIND(1988年)
なんとなく、流して観る映像としてはいいと思います。
ビルとミックが演技っぽいことをしているのも、おもしろいし。
ただし、残念ながらブライアンの映像は全く出てきません。


次に、これは映画館で観た映画。
「パイレーツ・オブ・カリビアン」(監督:ゴア・ヴァービンスキー、出演:ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、他)。
大人気かと思っていたのに、何故か私が観た映画館はガラガラ。
寝不足のためか?途中、大音響の中、眠ってしまいましたが^^;、長さを感じさせない映画でした。
眠ってしまったとは言っても、キースが出てくるところは、きちんとチェックしましたし!
途中のギター弾くところと、ラストに近いところ……、でOKですよね?
でも、あまりにも海賊に馴染みすぎていて、最初は誰だかよくわかりませんでした……


最後に、先日のブログで紹介できなかった「ジョン・レノン」(レイ・コールマン著、音楽之友社)より、印象に残った言葉を紹介しておきます。
訳者(岡山 徹)あとがきより
※引用※
幼児体験の、あるいは大人になってからの大きなトラウマから抜け出せずに、夜も眠れず、不安な夜を過ごしている人は、星の数ほどいる。そういう人たちに向けて、ジョンは「どんなことをしてもいいから、夜を切り抜ければ、それでいい」、そして言外に「自殺だけはするな」と訴え、歌に託して代弁してくれた。そして、総体としての女性への感謝の気持ちを歌にこめた最初のビッグ・スターでもあった。誰もが思っていて、言葉にならない何かを表現してくれるのが、天才であり、われわれの「声」と呼べる存在だ。彼が叫びながら、残してくれたメッセージは数え切れないほどあるが、まだ聞かぬ声もあったと考えると、失ったものの大きさを痛感するのは訳者だけではないだろう。

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