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ジャンルを越えて

「次々と 緑の葉の間に咲くツツジ 在ることでうたう生命(いのち)の力」

上記は以前、ホームページを通して知り合った方が、ネットを通して「句を詠む会」を企画してくださり、
参加したときに作った作品です。
全くセンスがない、ルールもわかってない初心者の句ですが、
「るかさんの句には艶があります」
とほめてくださいました。本当にあたたかくて、やさしい方です。
他にも、十五夜の晩に満月を見上げながらの「句を詠む会」もありました。
今は天国にいるnoriさん、
何年も経つのに、この季節になり、ツツジのつぼみが膨らんでいるのを見るたび思い出します。




さて、最近、ブライアンのことを書いていないので、そろそろブライアンがすねているような気がしますが、
まあ、そのことは後日。




少しずつ更新していた小説、本編とあとがきを無事ラストまでUP終了しました。
読んでくださっている方がいたら、ありがとうございます。
Four Seasons ~月の響きをききながら~

感想などを送って頂けたら、うれしいです。 *メール*

↓は、出版した当時、「小説のイメージで」ということで、プレゼントしてもらった手作りのオブジェです。
moon&flower


とっても嬉しかったです。今でも嬉しいです。

私はジャンルに分ける、ということがあまり好きではないので、こうしたジャンルを越えた”イメージ”で表現してもらえると、感激してしまいます。

これは、小説がオブジェに形を変えて表現されたものですが、
他にも例えば、音楽になったり、絵画になったり、詩になったり、写真になったり、映像になったり……。

ジャンルにこだわる必要なんて全くない、むしろジャンルを越えたところに新しい作品が生まれてくるのだと思っています。

私も、他の方の創り出す好きなものに、「そのイメージで」違う形で表現することがあります。
(可能な限り、お断りしてからにしています)
例えば、音楽の感動を言葉にする、
絵に描く、花をいけるetc.……。

そこから世界が広がって、新しいものが生まれてくればおもしろいのに、なんて思ったりもします。


ジャンルを越える、という考え方でいけば、小説ひとつとったって、いろいろな要素を組み込むことができます。

例えば、音楽のような小説。

単純に、文章が歌詞みたいだというのではなくて、独特のリズム感のある文章って魅力的だと思うのです。
「、」や「。」の場所だけでも、リズム感は変わってきます。

「私は嬉しい」
「私は、嬉しい」

「、」があるかないかだけでも、リズム感は変わります。

また「私」を「わたし」とするか、「ワタシ」とするかでもリズム感、音の響き、文章から広がるイメージは変わります。

改行や行間でもリズム感は変わってきます。
また改行や行間は、パッとそのページを見た時の印象も変えます。
つまり文字の羅列がビジュアル的要素を持つようになるわけで、
そういった意味では絵画的ともいえるのです。

演歌歌手だからロックは別世界、
ではなくて、演歌とロックを組み合わせたら、新しいもの、演歌ファン、ロックファンに関わらず、もっとストレートに聴衆に訴えかけるものができるかもしれない。

といっても、元の自分の表現手段を忘れてもいいのではなく、
それはしっかりと持っていなければいけないと思います。
自分の主張、そのことを通してなにを伝えたいか、その点は絶対に流されてはいけない。

それぞれの良さを活かしつつ、ジャンルを越えた表現をしていけたらいいな、と思います。

創作物を通して、いい出会いがしていけたらいいな。
そして新しい世界が広がっていけばいいな。
”ジャンル”という枠を決めて、その中でのみ表現することにこだわり、思うように出来ずに四苦八苦するのなら、
一度ジャンルという枠をはずしてみるのもいいのではないかって思うのです。

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