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「下を向いている暇はない」

W杯、残念でした。
試合終了後、選手たちの涙を見て、TVを観ながら泣けてしまったのは、
”悔しかった”というより”悲しかった”から。

だって、選手たち、強い気持ちを持って、最後まで、ものすごく頑張っていた。
闘う姿勢を忘れなかった。
それが伝わってきたから、勝利して喜ぶ選手たちの笑顔が見たかった。
泣いている姿を見るのは悲しかった。
気持ちは充分伝わってきたから、うなだれることなく、胸を張って帰ってきて欲しい。
そして今後のサッカー人生も、胸を張って送って欲しい。
強気に闘う姿は素晴らしかった。感動をありがとうございます。


さて、最近の私はといえば――

周りに味方が誰もいないような気持ちになってしまい、
とにかく気持ちを切り替えなければ! 誰か助けてー!
とばかりに、友達に愚痴っぽいメールをしてしまう。
”ごめんね、こんなメールして”
と思いながら。
結局は自分で立ち直るしかないって、わかっているのですが。


やさしい励ましメールをもらって、
それぞれの事情を抱えているにも関わらずの思いやりが身にしみる。感謝。

気持ちの切替に取り組んでいる中、ふと、思い出した。
ライブのトークで龍之介さんが言っていたこと。
『四面楚歌みたいになって、ひとりぼっちだって思ってしまったときには、俺のことを思い出してくれていいよ。俺は今日来てくれたみんなのこと、大好きだから。みんなの味方だから。龍之介ってやつが、自分のこと好きだって言ってたな~って、思い出して』

これは、龍之介さん自身が、ひとりぼっちを感じてしまったことがあるから話せる言葉なのだと思う。
どうしようもなくひとりぼっちの時、誰か一人でも、自分の味方がいてくれたらいいのに、
って思ったことがあるからこそ、出てくるのだと。

言葉って、とっても大きな力を持っている。
必要な時に、ふっと蘇ってきて、支えになってくれる。
素敵な言葉を、思いやりを、ありがとう、龍之介さん。


そして音楽のパワーで、更に気持ちを切り替える。

不思議なことに、会うだけで気持ちが和んでしまう存在っていうのがある。
私はMinxZoneが演奏する姿をみているだけで、いつもいつの間にか笑顔になっている。
間に合わないと思っていたストリートライブに行くことができた。
時間がなくて、一曲しか聴けなかったけれど。
無理矢理じゃなくて、自然に、いつのまにか。
「あれ、私笑ってる」
って、思った。ありがと、みんくす。


続いて楽しみにしていたブライアンのライブに。

ジャジューカの演奏、期待通り、素晴らしかったです。
ダルシマーの生音、初めて聴いたかも!
今回ブライアン、じゃなくて、ブライアソが演奏してくれたのは、
ギター、リコーダー、ダルシマー、ハーモニカ、マラカス、シタール。
演奏もさることながら、関西ノリの雰囲気も、いいです~
ジャジューカ、これからどんどん人気が出てくると思います


周りに味方がひとりもいないって思ってたけど、
ちょっと目線をかえれば、周りは素敵な人たちであふれてる。


沈んでしまいそうな気持ちを、上向かせてくれるのは、タイトルにもしたこの言葉。
「下を向いている暇はない」

これはW杯で、オランダ戦に負けてしまった時、岡田監督が言った言葉。
大きなパワーを生む、心に響く名言です。
サッカーじゃなくても、日々、戦いはあるわけで。

限りある人生、
そう、下を向いている暇なんてないのだ。
心をクリアにしていれば、もがきながらでも、見えてくる道が、きっとあるはずなんだから。


そして元気付けてくれているのはこの曲。
「情熱大陸」
今更ですが、かっこいい!
このバイオリンのところ、リコーダーでできないかな~

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大切なこと、忘れていませんか?

「今の日本はダメだよね」
「他の国から学ばなくちゃね」

先日、数人で飲んでいる時、こんな話になった。
私の中には、なにか違和感が生まれたけれど、その違和感の正体がなんなのかわからないまま、その場を過ごした。

数日経ってから、その違和感がなんだったのか、わかった。

確かに、今の日本はいろいろな面で厳しいと思う。
他の国に学ばなくちゃならないところも、たくさんあると思う。

「先進国では金儲けが第一みたいな感じになってるけど、発展途上国の人たちは、お金がなくたって幸せで笑ってる」
「だから、発展途上国の人たちの精神に学ぶべきところがたくさんある」

一概には言えないけれど、確かに、そういう部分もあるかもしれない。


でも、ひとつ忘れてない?
って思う。

学ぶべきことは海外にばかりあるわけじゃない、もっと身近にもあるんじゃない?
って。


今から65年前、日本は戦争に負けて、たくさんのものを失った。
唯一の被爆国にもなった。
たくさんの尊い命も、家も失い、プライドも潰された。

なのに、
そんな絶望的な状況の中、当時の日本人たちは投げやりにならなかった。
”なんとなく、それなりに”
でもなく、ものすごく頑張って、世界から見たら、とっても小さな国、日本を経済大国にまでしてきた。

たぶん、
平和で、豊かで、自由な国に、日本がなりますようにと願いながら。

職業選択の自由もなくて、男尊女卑もあったり、結婚相手すら自分では選べなかったから、
自分たちの子供には、孫の世代には、こんな想いをさせまいと、がんばってきてくれたのだ。

そういう時代があって、そして今につながっていて、それなのに今の時代を生きている私たちが、
「日本ってダメだよね」
って簡単に言いきってしまうのは、なにか違うと思った。
頑張ってきてくれた日本人に申し訳ない気持ちになった。

なんだかんだ言ったって、日本ほど自由で平和で何でもありの国は珍しいと思う。
ただ、日本人たちは、
「自分たちのような苦労はさせたくない」
という想いから、子供たち、孫たちを甘やかしすぎたのかもしれない。
それが、今の日本人たちの心の不安定さにつながってしまったのかもしれない。

それでも、今の平和で自由な日本、私は好きです。問題もあるかもしれないけど。


海外から学ぶこともたくさんあるでしょう。
だけど、忘れてはいけない大切なこと、
絶望的状況から這い上がってきた、ジャパニーズ・スピリッツとも言える精神力、
そこから学べることも、たくさんあるのではないでしょうか。

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リレー小説&ブブゼラ

引き続き、ブライアン先生にリコーダーを習っていますが(笑)、
ほぼ吹けるようになった!
と思いながら、
ブライアンの音をよく聴いてみたら、自分が出している音と全然違うことに気付き、
「ブライアンって、なんて上手いんだろう……」
などと、あらためて感動しています。

同じ音でも、
どうやったら、こういうバイブレーションをかけられるの?
どうやって、あの”ぷるんッ”とした感じの音が出せるの?
と、ブライアンの素晴らしさに感心することしきり。

少し前にココで、
「Gomper」の2分20秒過ぎの音はリコーダーだったのかも!と書きましたが、自分で吹くようになってみると、あの音はリコーダー以外の何物でもないと思えます。
しかし、その2分20秒過ぎからラストにかけてのリコーダー、すごくないですか?
どうやったら、こういう音が出せるのか。
ブルブル、ブルンブルン、かすれてみたり、のびてみたり、プ、プ、プ、プ、プ、と途切れてみたり、
リコーダーなのに!!
っていうか、リコーダーすごい!!

これを聴いていたら、今ワールドカップで話題の「ブブゼラ」の音を思い出してしまいました。
ブライアンなら、ブブゼラに交じって、リコーダーで同じような音、出せるような気がします。
放送観ていたら、思いがけなく南アのサポーターに交じって、リコーダーを吹いているブライアンがいたりして



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さて、今回のタイトルにもした「リレー小説」。
挑戦してみました。
6人の書き手による、1つの作品です。

何故、リレー小説を思いついたかといいますと、
高校生時代に私、漫画部に所属していたんですね。
なんと、自分たちで作った部でした。
「新しい部、何か思いついたら申請してくれればOK」
みたいなことを先生に言われて、
「じゃあ、何か作ろうよ!」
と、いろいろ思いつくままに申請してみたものの、却下され、たまたま友達が漫画を描いていたので、
「それじゃ、漫画部は?」
っていうことで、申請したら許可が出て、それで部員を募集して、活動していました。
友達が漫画好きだからってことで始めたのに、私、メチャクチャハマりまして、
「漫画家になりたい!」
と思うようになりました。

月刊の部誌で連載を描いて図書室においてもらったり、
文化祭ではちょっと豪華な部誌を作って販売、またイラスト展示、その場で模写を描く、などの活動をしていました。

その文化祭の部誌を作る際に部員全員で合作をしました。
ひとつの漫画作品、原案をまず一人に考えてもらって、それをみんなで色づけていって、登場人物の一人一人を別々の人が描く。

作り上げていく過程もとっても楽しくて、出来上がった作品も結構評判良かったんですね~。
悪魔に魂を売り渡す契約をしてしまうっていう、私だけだったら絶対に思いつかないような設定だったのですが、
エピソードをつなげていく作業はおもしろくて、読んだ人たちからも「続編は?」って言われるほど、ちゃんとしたのができたのです。
ちなみに私は主人公の女の子を描いたのですが、ドロドロした内容の割には、私の絵柄がぽよよんとしていて、不思議な感じだったみたいです。

**台詞抜粋**

――死にたい理由が、あるわけじゃない。 ただ、生きていたくないだけ。

「あなた、誰?」
「わたしは悪魔。おまえの望みをかなえてあげることができる、闇からの死者」
「わたしの望みなんてないわ。さっき、自殺したばっかりなんですもの」

――みんな、どうしてあんなに一生懸命なんだろ……。
将来の夢なんて、青写真でしかないのに。人間のまわりには、黄色や紫や灰色の狂気しかないのに。どうしてバラ色の将来を想像できるのかしら。

**台詞抜粋おわり**

ドロドロしてるでしょう? そうなんですよ、ドロドロなのです。
こういうの描いちゃう高校生たち、なんなんでしょ。


話を戻します。

で、そんな合作のことを思い出して、小説でもみんなでひとつの作品を書き上げるということをしてみたら楽しいのではないかと思いついたのです。

ルールは一人1000文字程度。
最初とラストを書く人が大変そう、と思いましたが、真ん中のつなぎがおもしろそうだったので、私は3番手を担当させていただきました。

今回、リレー小説に参加してくださった皆様は、それぞれ書きなれている実力者で、全体の流れを崩さず、前からの流れを受けて次につなげていき、そしてラストは見事にしめてくださいました。

1話、2話の流れを受けて、
3話目で、「転」を狙ってみた私ですが、
「このままだと木漏れ日に吸い込まれてしまう」
「それを助けに来た(?)」
「”あの頃”のことをあまり詳しく覚えていない」
「赤いドロップを選んだのは正解」
などと、大きな”転”にはできませんでしたが、次へとつなぐ問題提起をしてみました。
続く方が、どうやってこれらを解決してくれるのかが楽しみでした。

ラストまで出来上がって、読み終えて、……拍手です。
リアルとファンタジーを融合させた物語になりました。

私自身、いい経験になったのと同時に、とてもいい勉強になりました。
ありがとうございます。感謝の気持ちでいっぱいです。

創作は基本的に”ひとり”の作業かもしれませんが、何人かで共同して作り上げていくって、あらためてとっても楽しいです。

リコーダーだって、絶対、ひとりで吹いてるより、他の演奏とあわせたほうが楽しいに決まってる~

というわけで、出来上がったリレー小説「木漏れ日を捕まえる少女」です。
↓よろしかったら、読んでみてくださいませ。↓
http://homepage3.nifty.com/moon999/relays.htm

これからも楽しく、新しい試みが実現できていったらいいな^^

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