わかってはいたのですが、自分の方向音痴っぷりを再確認してしまった先週末でした。
土曜日。
代々木公園でアースデーというイベントが催されたのですが、そこで最近お気に入りのムビラの演奏があるということで、会場へ。
お天気もよく、余裕をもって早めに出たつもりでしたが、最寄り駅に着き、とりあえず多くの人が歩いていく方向へ流されていくと、公園とは違うイベントホール(?)にたどり着きました。
「ここじゃない!」
慌てて歩道橋を渡り、元の道に戻り、今度は間違いなく”代々木公園”内へ。
しかし公園、ひろーい、
で、人がたくさんいるー、
で、会場mapが見つからなーい!
どうにかステージらしきところに出たのですが、
「違う、このステージではない!」
と気付いた私は、会場mapを探し当て、それを見つめるも、
「これ、どっちがどっち? えーと、このステージがここで、道がこうなってて……」
と、早めに出たはずが既に演奏開始の時間になっていて、頭の中がぐるぐる混乱し始める。
歩いていたら、人が多い場所に出てしまい、思うように前に進めない、
で、
「やっぱり、こっちじゃないのでは!」
とパニくりながら、元の場所に戻ってみる。
階段でコケたりしながら、「冷静に、落ち着いて」と自分に言い聞かせ、
「あっちだ! あっちで間違いない!」
と確信して走り出し、やっとステージについたものの、結局最後の一曲しか聴けませんでした。
がくーっ。
最近お気に入りのムビラは、本当に素敵な音なんです。
奏者の心が澄んでいるから、その音が舞い始めると空気までも澄んでいくような気持ちになるのだと思います。
奏者の方たちも本当に素敵なんです、心も志も。接してもらっているこちらまで、やさしい気持ちになれるほど♪
少ししか聴けなくて残念、でもまた聴きに行くからいいや、と自分を慰めつつ、せっかく来たので、次の演奏も聴くことに。
カリンバという楽器の演奏だったのですが、綺麗な音でした。
ちょっとムビラと似ている感じ。
ブライアンが演奏していたマリンバとも音的には似ているかも。ポロンポロンした感じが。
そして日曜日。
二度目の龍之介さんライブに行きました。(あらためて考えてみたら、ライブ三昧の週末♪)
前回と同じ会場だったので、気を抜いていました。……自分が方向音痴であることも忘れて。
駅を出たまではよかったのです、見覚えのある風景、
「ああ、こっちだったよね~♪」
と余裕で歩き出したものの、だんだんと見覚えのない静かな街並みへ。
明らかに違う……、ような気がする……、と思いながらも、
「ううん、こっちでいいはず!」
と歩き続け、ますます静かな見覚えのない道へと入り込んでしまいました。
おかしい……、だって、駅から歩いて5分のはずなのに。
前日に引き続き、早めに出たのに既に開場時間になっている。
また頭がぐるぐる混乱してきて、もはや駅に戻る道すらわからなくなり、小さな商店(?)に飛び込んで、
「すみませんっ、駅はどっちですかっ」
と尋ねる。
「駅まで大分歩くよー」
と言われ、『そ、そんなに歩いてきたつもりはないのにっ』と思いながら、その後、駅に戻るまで、
「すみません、駅はこっちでいいんですかっ?」
「そうだよー、あっちー」
「すみませんすみません、ありがとうございますっ」
というような会話を二度ほど繰り返し、駅まで戻ることには成功。
しかし、ライブ会場にはどうやって行けばいいのやら。
頭をぐるぐるぐるぐるぐるぐる混乱させながら、
たぶん知らないよね……、
と諦め半分で、駅前の電気屋さんのお兄さんに、
「すみません、●●っていうライブハウス、わかります?」
と聞いてみた。
「え?」
と聞き直され、名前を言い直し、やっぱり、
「さあ~?」
”わからない”という反応が返ってきた。
「住所はわからないですか?」
「わからないんです……、でもこの近くのはずなんです」
うなだれながら諦めて、
「交番で聞きます」
と言うと、
「でも交番遠いですよ、ちょっと待っててくださいね」
と店内へ。
たぶんインターネットかなにかで調べてくれたのだと思うのですが、戻ってきて、本当に親切に親切に、
「この道の先を曲がって、そうすると××があって、そこの前です」
と教えてくださいました!
もう嬉しくって、なにかそこのお店でお礼代わりに買い物をしたい衝動にかられましたが、とにかく時間がなくて、
「すみません、ありがとうございます! 本当にありがとうございます!」
頭を下げ、親切なお兄さんにたくさんの幸せが訪れますようにと願いつつ(そんなことくらいしかお礼のしようがなくて)、ダッシュで会場へ。
整理番号順の入場が始まったばかりのようで、結果的には問題なく間に合いました。
そしてライブ開始。
無事にたどり着けた安堵感(と疲労感)で、ぽわーんとした気分。
前回、初めて龍之介さんライブのときには、無意識に気合入ってました。
どんな雰囲気なのか、まるでわからなかったので。
今回はいい感じで力が抜けていて、ゆらゆら音楽とトークに揺られて、
いい気分だ~♪
と思っていたら、ラストの方で、知らないうちに涙がこぼれていました。
一瞬ですが、
”うわっ、伝わってきた”
と感じたのです。
龍之介さんが曲にこめて投げかけた想いが、ストレートに、なんの飾りもなく、そのまんま、ずーんと心に伝わってきたように。
その瞬間、周りの空気も静止して――
とてもやさしいあたたかい気持ちになれて、気付いたら涙でした。
なんて素敵な感覚。
きっと、龍之介さんの伝えたいという想いがとっても強くて、会場の雰囲気もとっても良くて、同じように感じた方も多かったのではないでしょうか。
永遠のものなんてないって考え方もあるのかもしれませんが、私は”一瞬の想い”は”永遠のもの”だと思うのです。
例えば、ある時誰かを何よりも大切だと思った、その想いは紛れもなく真実であり永遠です。
だからライブ中に伝わってきた
”あたたかい想い”
も永遠のものとして、私の心の中に残っていくと思います。
龍之介さんは人柄も、本当に繊細で大きくてあたたかいです。
今回も、心に響くライブをありがとうございました。
方向音痴を再確認した週末でしたが、青空の下で聴くムビラの音はキラキラ輝いていたし、ライブ会場に行くまでに道を教えてくださった方々、皆さん、親切な方ばかりだったし、ライブは感動的だったし、なんだかんだ最高の週末でした。
根がノンキなのがいけないのかもしれませんが、道はちゃんと下調べしなくてはいけませんね。
……以上、ある意味私のアホっぷりを紹介するようなブログになってしまいました。
あ。
今年はブライアンが亡くなってから40年目で、
「40回忌(ん? ”回忌”は数えだから40年目は”周忌”?)やりましょう!」
と言っていたのですが、7月4日(土)、東京池袋にて、で計画中です。
Recent Comments